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苗木から育てた株立ち『フェイジョア』の成長記録!育成4年目にようやく開花。。なかなか花が咲かなかった理由とは?

今回は植え付け4年でようやく花が咲いた果樹『フェイジョア』の成長記録です。フェイジョアは,常緑のシルバーリーフ,エキゾチックな雰囲気の存在感ある花,甘酸っぱい果実と,「葉」「花」「実」をいずれも楽しめる人気の常緑低木です。

 我が家では,2019年4月に60cmほどの苗木を地植えして育成をスタートしました。なかなか成長せず開花すらしない状態が続いたのですが,植え付け後4年目にしてようやく開花を確認することができました。今回の記事では,3年以上にわたるフェイジョアの成長記録と,なかなか花が咲かなかった理由と原因をまとめてみました。

 

基本情報

種類 常緑低木
学名 Feijoa sellowiana
花色 白(花弁),赤(雄蕊,雌蕊)
開花時期 6~7月
実の生る時期 10~11月
最大樹高 3m
耐暑性/耐寒性 強/強(耐寒温度-10℃)

フェイジョアの『葉』『花』『実』

フェイジョアの「葉」「花」「実」

冒頭にも少し書きましたが,フェイジョアの特徴である「葉」「花」「実」について少し補足します。

 まず「葉」ですが,色や葉の質感は我が家にもある「オリーブ」に似ていて,表面は緑,裏面はおしゃれなシルバーリーフです。形は丸い卵型でオリーブより1まわり大きく,柔らかいイメージです。

 フェイジョアの「花」は6-7月に咲き,洋風の葉・木姿の雰囲気とは違ってエキゾチックな雰囲気です。この花は食べることができて,エディブルフラワー(edible flower)と呼ばれます。実際,花弁を口にしてみると,ほんのり優しい甘さです。今回の記事でも紹介しますが,小さい苗から育てる場合は花が咲くまで数年はかかるようです。

 フェイジョアの「実」は10-11月頃に生ります。実については他のサイトにたくさん情報があるので詳細は控えますが,味は,バナナ,キウイ,リンゴ・・・などいろんな果物をミックスしたような甘酸っぱい味のようです。実がなるまでは花以上に時間がかかるようで,我が家ではまだ生ったことがありません。

水やり

地植えの場合,水やり不要です。

土質

フェイジョアの育成には土質を選ばないと言われますが,水はけがよく肥沃な土であることに越したことはないです。今回の記事でも,成長が遅くて花がなかなか咲かなかったのは植え付けや土質が原因だった可能性があると思っています。

フェイジョアの成長記録

2019年4月

家の西側の花壇に,フェイジョアの苗を植え付けました。日中から夕方前くらいまで日が当たるような場所です。

苗は株立ちで,根本から枝が3~4本経っていて最大高さ70cmくらいの苗です。

フェイジョア(2019年4月下旬)

写真左の斑入り葉の低木が「グミ・ギルドエッジ」,右下の黄金葉のコニファーが「ゴールデンモップ」,右上の花が終わりかけの白花が「ローダンセマム・アフリカンアイズ」です。

2019年6月(1年目の開花期→咲かず)

6月になり、1年目の開花期を迎えました。写真は残ってないですが,6月に入って以降,1ヶ月ほど毎日のように開花を待っていのですが,7月になっても咲かなかったので諦めました。

この時は「まぁ地植えして2か月だし,来年には根付いて開花するだろう」と思ってたのですが。。

2019年12月

最初の冬を迎えました。1夏を経験して,だいぶ大きくなりました。フェンスがだいたい1mくらいなのですが,一番高いところでは高さ1.2mくらいになっています。

 

フェイジョアの開花(2019年12月下旬)

最初の70cmから50cmも伸びていることになりますが,枝だけ伸びた感じでそれほど大きくなった感じはありません。

2020年2~3月

2月下旬になりました。一年で一番寒い時期を少し超えたあたりです。フェイジョアは常緑低木なので,冬に葉を少しだけ落とすものの常緑をほぼキープします。

冬越し後のフェイジョア(2020年2月下旬)

2020年6月(2年目の開花期→咲かず)

そして植えて1年2か月が経過し,2年目の開花を迎えました。株も高さ1.2mくらいに大きくなっているし,今年こそは開花は間違いないと思い,毎日様子を見続けるも,一向に花が咲く気配なし・・・

開花期のフェイジョア,今年も咲かず・・(2020年6月中旬)

手前にある6月の風物詩『ラベンダー・グロッソ』は元気に紫色がたくさん咲いているのですが。。

2021年6月(3年目の開花期→咲かず)

一気に1年が経過し,3年目の開花期を迎えました。

フェイジョア(2021年4月下旬)

が,この年も開花せず。。

ところで今さらですが,生育がイマイチなフェイジョアとは対照的に,右隣から「オリーブ」が元気よく成長して伸びてきています。

葉の形はフェイジョアより細長いですが,色合い(表が緑,裏がシルバー系)が似ているのが分かると思います。

2021年11月

さらに半年後くらいの様子です。

最初フェンスよりだいぶ低くくて60cmくらいしかなかったことを考えると,今は最大で高さ140cm位になっていて大きくなっているのですが,枝はヒョロヒョロと細いままです。

フェイジョア(2021年11月下旬)

もう植え付けから約3年も経過しているのでここまでくると,花が咲かないネガティブな理由を見つけ出そうとして,「花が咲かなくて当たり前」という意識になってきました。。

2022年6月(4年目の開花期→初開花!!)

 そして無開花のまま迎えた4年目の6月上旬の開花期,もはや咲かないのが当たり前となってましたが,ふと見ると何やら見慣れないものが。

フェイジョアの開花(2022年6月上旬)

近づいてみると,長年待ち望んだ憧れのエキゾチックな「フェイジョア」の花が咲いているではありませんか!

フェイジョアの開花(2022年6月上旬)

こちらがさらなるアップです。

フェイジョアの開花(2022年6月上旬)

花も食べられるエディブルフラワー(edible flower)ということで花弁を口にしてみると,なるほどほんのり優しい甘さで,確かに美味しい!

 

そのあとも続いて何個か花を確認することができました。

フェイジョアの開花(2022年6月中旬)

今回,結局咲いたのは3~4輪だけでしたが,4年目にして初の開花を確認することができました!

なかなか花が咲かなかった理由

地植えから3年以上経ってようやく開花しましたが,日当たりが悪い場所でもないのに,成長がイマイチで花もなかなか咲かなかった理由について考えてみました。

①大きくなるまで花が咲きにくい

 そもそもフェイジョア自体,成長がゆっくり,そして大きくなるまで花が咲きにくいという性質があるようです。他のブロガーさんのフェイジョア育成記事を見ていても,小さい苗からの育成だと2~3年目に初開花というのはザラにありました。ですので,今回の記事のフェイジョアの育成では4年目の開花と,他の庭木に比べるとかなり遅い方ですが,成長の遅い「フェイジョア」の苗から育成を考えれば,「遅い~やや遅い」程度なのかもしれません。

②樹勢の弱い品種

 フェイジョアの品種はたくさんあり,アポロ,マリアン,マンモス,ジェミニあたりが有名ですが,マンモス,ジェミニは他の品種と比べると樹勢が弱いようです。成長が遅かったり,その結果開花が遅い場合,品種ごとの性質が影響している可能性があります。

③土質や植え付け方

 今回の植え付け場所が花壇の奥の方で作業しずらかったこともあり,植え付けに必要な最低限の穴を掘って,そのまま植え付けてしまったのも,育成不良の原因だったかなと思っています。また,元々この場所は水はけの良くない粘土質の土で,通常は腐葉土など混ぜ込みますが,今回は作業のしずらさもあって,しませんでした。

いくら土質を選ばず,性質の強い「フェイジョア」であっても,成長にネガティブな影響が出たことは考えられます。

 

この辺りが花が咲かなかった原因かなと思っています。

ポイント

・早く花が見たい場合は,大きい苗(例えば1m以上)から育てる

・土質は問わないと言われるが,土づくりはしっかりと

まとめ

 今回は,人気の果樹「フェイジョア」の成長記録を記事にしました。我が家では,今のところうまく育成できてないですが,魅力的な「葉」「花」「実」と3拍子揃った優秀な低木です。また丈夫で育てやすいので,2~3mの手頃なサイズの常緑樹をお求めの場合はかなりおすすめの庭木です。育成面では最後の「なかなか花が咲かなかった理由」も参考にしてもらえると幸いです。