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赤い実と白い花!常緑のグランドカバー『チェッカーベリー』の地植え成長記録

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 チェッカーベリーは,冬場の「赤い実」が人気の常緑小低木です。赤い実が注目されがちですが,初夏には釣り鐘上の白い花を咲かせて,葉は常緑,さらに冬に赤褐色に紅葉する,などとても見どころの多い植物です。

 我が家では,花壇の隙間を埋めるグランドカバーとして,地植えで2年以上育ててきました。実際育ててみて,赤い実や白い花が魅力なだけでなくて,寒さ・暑さ両方が強い強健でとても育てやすい常緑低木であることが分かりました。とても優秀なおすすめグランドカバーですので,紹介していきたいと思います。

 

基本情報

種類 常緑小低木
学名 Gaultheria procumbens
花色
開花時期 6~7月 (鑑賞価値のある実は11~3月
最大高さ 15cm
耐暑性/耐寒性 強/強

赤い実

 チェッカーベリーは6~7月に白い釣り鐘上の花を咲かせますが,これが晩秋にかけて赤い実となります。

 冬に赤い実をつける風物詩的な植物でいうと,他にヤブコウジセンリョウマンリョウなどがありますが、いずれも少し和のテイストがあります。

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我が家の裏庭のマンリョウ(2022年1月下旬)

 チェッカーベリーは,こんもり茂りせいぜい高さ15cm程度で,その樹姿は洋の雰囲気にも合うのが嬉しいポイントです。

日当たり

 耐寒性,耐暑性ともかなり高いです。ある程度の日当たりもないと実が少なくなったりもあるようですが,実際育ててみて,真夏に直射日光に長時間あたる環境では樹勢が落ちるようでした。

水やり

 地植えの場合は降雨のみで水やり不要です。ただ日照りが続いて,土が極度に乾燥したら状況に応じて水やりします。

成長記録

 南向きの庭の東側で、とても日当たりの良い場所に植えました。昼前以降からずっと日があたる場所です。特に夕方の西日が強烈な場所です。

2020年4月(植え付け)

 少し分かりにくいですが,今残っている一番古い写真(赤矢印)がこれです。赤い実がついた状態で2019年11月頃に地植えしました。

 3号ポット苗なので高さ,横幅10cmくらいと,とても小さいです。

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チェッカーベリー(2020年4月)

2020年6月(開花)

 最初の開花シーズンです。

 初夏くらいから,きれいな新葉がたくさん生えてきて,黒ずんだ古い葉を置き換えていきます。手前側に少し白い花が見えます。

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チェッカーベリー(2020年6月中旬)

 こちらがアップです。スズランに似た白い釣り鐘状の花を咲かせます。あまり目立たないですが,梅雨の時期に風情があってきれいです。

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チェッカーベリー(2020年6月中旬)

この花が受粉して晩秋から赤い実になります。

2020年11月(赤い実)

 冬場に差し掛かり,「赤い実」のなるシーズンになりました。数は少な目ですが,光沢のある赤い実が晩秋クリスマスシーズンの到来の季節感を出して,とても良い感じです。

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チェッカーベリー(2021年11月上旬)

 花壇に花以外で季節感を出すのは,ありそうでないので,いつもと違って変化があって良いですね。

 

2021年5月

 半年過ぎて冬を飛び越えて初夏の様子です。花壇の上の右側にみえるのが,「チェッカーベリー」です。明るい緑色の新しい葉に置き換わっています。

ちなみにチェッカーベリーの横に左にみえる斑入りの植物は「ヒペリカム・トリカラー」という,こちらもグランドカバー向きの植物です。さらに左隣にあって花壇から垂らしいるのが,「這性ローズマリー・プロストラータス」です。

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チェッカーベリー(2021年5月上旬)

 だいぶ成長して,横幅は30cm弱くらいになっています。1年半くらい経過してこの大きさなので,成長はゆっくり目だと思います。

2021年8月

 3カ月ほど経過,開花シーズンも飛び越えて真夏になりました。この年は,花数が少な目だったと思います。

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チェッカーベリー(2021年8月上旬)

 この場所は日当たりが良すぎて,特に夕方の西日が強烈です。。昨年もそうですが,お盆くらいの真夏のこの時期に葉焼けが進行してしまいます。

2021年11月(赤い実)

 冬場になり,2回目の赤い実のシーズンになりました。

 一番実の数が多い時期を見逃してしまったのもあるのですが,この年は6~7月の花も少なくて予想もしていたのですが,赤い実も少なくなってしまったようです。

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チェッカーベリー(2021年11月上旬)

 数が少ない上に,ちょっと気づくのが遅くて,少し色が抜けて表面のしわが出てきたしまってました。

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チェッカーベリー(2021年11月上旬)

赤い実の生る数が減った理由ですが,6~7月の白花が少なかったせいもあると思いますが、加えて夏場の直射日光(特に西日)が強烈だったせいもあると思います。

来年は遮光するなり,対策をしていこうと思います。

2022年1月(紅葉)

 2019年末に植えてから3回目の真冬です。

 この年は年始に大雪が降ったりしましたが,枯れたり、葉が落ちることもなく,常緑(というか紅葉)で葉を残します。色はかなり濃く,黒に近い赤ですね。

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チェッカーベリー(2022年1月下旬)

という訳で約2年間,直射日光も強く,大雪も経験したりと過酷な環境で地植えで育ててきましたが(というか放置ですが),無事,白い花,赤い実,紅葉と見どころを見せてくれて,3回目の春を迎えてくれそうです。今回の成長記録は以上です。

まとめ

  今回は,約2年ほど地植えで植えっぱなしにしている我が家のチェッカーベリーの成長についてお届けしました。

 チェッカーベリーは,秋~冬に見られる赤い実が特徴なだけでなく,花も咲き葉は常緑紅葉する,などとても魅力が多い植物です。また,暑さ、寒さ両方に強くとても強健でとても育てやすいです。グランドカバーや,成長もゆっくりなので花壇のちょっとしたスペースにも植えたりと,様々な楽しみ方できる植物だと思います。