ガウラは,ハクチョウ(白蝶)ソウとも呼ばれ,細い花茎の先端に白い小さな花をいくつも咲かせて,自然風な雰囲気を漂わせる半常緑性の多年草です。一般的に『ガウラ』はとても強健で,花期も初夏から秋までと長く,幅1m程度に大きくなります。最近では,狭い庭でも扱えるように,いわゆるコンパクトガウラと呼ばれる矮性品種が多数出回っています。花色は白からピンクまであります。
今回は,そんなコンパクトガウラの1つであるピンク花の『ガウラグレース』を育ててみたので,その成長記録を紹介します。
基本情報
種類 | 草花 (半常緑性)多年草 |
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学名 | Gaura lindheimeri |
花色 | 白,ピンク |
開花時期 | 5~11月 |
最大草丈 |
1m(コンパクトタイプ:30~40cm) |
耐暑性/耐寒性 | 強/強 |
ガウラの名の由来
和名が「ハクチョウソウ」ですが,一見鳥の「白鳥」と勘違いしてしまいそうですが,「白蝶」なので白い蝶がその名の由来です。確かに,白い羽の蝶が瞬いている・・ように見えなくもないです。
ガウラの種類
ガウラという強健で花期が長い代表的な多年草ですが,数年育成するとかなり大型(1m以上)になり,扱いづらいという難点もありました。そこで近年,狭い庭にも植えられる矮性のガウラ,いわゆるコンパクトガウラの品種が多数作られています。
ただし,コンパクトなのは主に草丈(30~40cm)のことで,成長すると横幅は1m程度になるものもあるようです。
コンパクトガウラだけでもたくさんの品種があり,白花の「べインズ・フェアリー」,ピンク花の「グレース」「リリホップピンク」などが有名です。
今回は『ガウラ・グレース』の成長記録です。
育て方
日当たりを好むようですが,耐暑性,耐寒性ともに高く,一般的にはとても強健な性質と言われています。一方,夏に株を弱らせた状態で冬を迎えると枯れることも多いようです。
成長記録
ガウラ・グレースを植えたのは,裏庭の一角にあるコーナーです。日当たりはあまりよくなくて,春に昼以降の3~4時間程度日が当たる場所です。
2020年11月
晩秋の11月の,売れ残りの開花終わりのコンパクトガウラ「グレース」の3号ポット苗を購入し,裏庭に植え付けました。大きさは10cm強です。
これからの成長と初夏になると思われる開花が楽しみです。
2021年3月
3月になって気温が上がってきましたが,まだ状態は変わりません。葉茎が伸びてくるのは,もう少し暖かくなってからでしょうか。
この写真では夕方前あたりで日が当たっていますが,それほど場所的に日照期間が長くないので,その影響もあるとは思います。
2021年4月
先月から少し暖かくなった4月中旬くらいに,急に葉茎が伸び始めました。
こちらは4月下旬の状態ですが,少し蕾もつき始めています。
2021年5月
初夏の5月中旬になり,開花しました!
ガウラグレース(5月中旬)
花茎の先にピンクの花をたくさん咲かせて,とてもきれいです。
2021年7月
7月上旬になり,さらに気温が上がってきました。株も急に大きくなり,高さ40cm,横幅50cmほどに成長しています。
かれこれ2か月ほど花が咲き続けているのですが,ピンク花の花数もかなり増えています。コンパクトな割に花付きがとても良いですね。
2021年8月
8月中旬の1年で最も暑い時期になりました。ガウラの状況はというと・・・
・・・
周りの雑草の勢いが凄すぎて,すっかり埋もれてしまっています。。真ん中の方に,かろうじて1輪だけ花が見えますが。。
この後,結局雑草の勢いにやられて,この後花をつけることはありませんでした。
ちなみに手前にみえる黄色の花は、「ヘリアンサス・レモンクイーン」というヒマワリの仲間でキク科の宿根草です。こちらも雑草に取り囲まれています。。
2022年1月
だいぶ時間も経って冬になりました。
うん,これは枯れてしまってますね・・・先日は大雪だったし,冬場はこの場所は冷えるので霜も降りているみたいだし,ちょっと復活は厳しそうな見た目です。
耐暑性,耐寒性ともに高く,一般的に強健と言われていますが,実際他サイトの成長記録を見てみても,夏に株を弱らせた状態で寒い冬を迎えると枯れることも多いようです。
一応、このままで春まで待ってみる予定ですが,また今後,別の場所で種類も変えて「コンパクトガウラ」を試してみようと思います。
まとめ
今回は,代表的な宿根草ガウラのコンパクトタイプの「コンパクトガウラ」の成長記録について記事にしました。秋植えした後,無事冬越し,翌年の初夏には無事開花し,その後の成長を確認できました。残念ながら2年目の冬越しはできなさそうですが,花の美しさと花期の長さが魅力なので,また今度もう少し生育環境の良いところに植え付けてリベンジしたいと思っています。