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自宅のいらない『庭石』の撤去・処分を業者に依頼~工事当日の作業内容と体験談~

 今回は,重過ぎて運べない自宅の庭石の撤去を業者に依頼してみましたので、その様子を詳しく記事にしました。

最近では,昔ながらの和風庭園より洋風庭園が好まれるようなり,古い庭石や”つくばい”などの処分が問題になっていると聞きます。しかしDIYで庭を作り直そうと思っても,その前に庭石が重すぎて動かせない,作業をどこに依頼すべきか分からない,と言ったケースが多いようです。

 そこで今回,我が家では庭に数十年置かれていた『庭石(つくばい)』を業者にお願いして撤去・処分してもらいました。記事では,庭石撤去はどの業者に頼めば良いか?具体的な業者への依頼の仕方と,DIYでやる場合も参考にもなる,業者による庭石撤去の作業の詳細について紹介したいと思います。

 

庭石撤去のおすすめの依頼先の業者は?

造園,エクステリア業者がおすすめ

 庭石撤去のサービス自体は実はさまざまところで受けてくれるのですが,おすすめは庭石撤去の経験のある造園,エクステリア業者に依頼することです。

 理由は,庭づくりの過程で,古い庭石を撤去したり,また新しい石を設置する経験が豊富なこと,また作業自体だけなく,養生の仕方や作業の後片付けや清掃作業も手慣れているからです。

 庭石撤去は,なんでもやりますの便利屋でもサービスの中に含まれていることがありますが,あまりおすすめしません。依頼するとしても,庭石撤去など庭づくりに特化したところを使いましょう。

うまくいけば庭石をタダで処分も・・・

 意外と言っては失礼ですが,庭石撤去は100kg以上の重量部を扱う危険作業でもあるので,技術や経験を必要とします。いくら安くても素人同然のノウハウがない作業者にこられても,作業に苦戦してその分余計な時間とかかった費用を追加請求される可能性があります。また,荒い作業で大事なエクステリアに傷やダメージが入らないかも心配です。くれぐれも経験豊富な業者に頼みましょう。 

  あと一応,「メルカリ」や「ラクマ」「ジモティ」などを使って,売ったり引き取ってもらえる可能性もゼロではないので,買取り・引き取り目的で出品はしておいても損はないと思います。うまくいけばただで庭石を処分できます。

庭石撤去の依頼

 業者に依頼する際の基本的なステップは次のようになります。

  •  ①業者に連絡 ⇒ ②現地視察(見積もり) ⇒ ③工事 ⇒ ④支払い

  ②の現地見積りについてですが,出張費を削減したい場合,自己採寸すれば業者に来て貰わなくても済む場合があります。自分の場合はそうでした。

 

 庭石にメジャーを並べて写真を送れば,「寸法」からおおよその「体積」が分かります。次に,「体積」×「比重」=「重さ」を算出して,「重さ」に合わせた作業内容を検討して貰えます。

 

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つくばい

 

 例えば,我が家の”つくばい”の場合,幅×奥行×高さ=50cm50cm×30cmでした。

 庭石の比重は一般的に,2~3[g/cm3]なので,重さは150~225kgとなります。

 大人の男性でも1人では運べる重さではないですね・・・

 より詳しい庭石の種類ごとの比重はこちらのリンクをご覧ください。

気になる費用は・・・ 

 石の重量から作業内容が決められて,あと処分する庭石の数に応じて,おおよその費用がきまります。

 見積もりは,2~3社以上に依頼することをおすすめします。

 おそらく長年置いてある庭石という場合が多いと思うので,無理に急いで契約する必要はないかと思います。

 ちなみに,今回の我が家の庭石1つの撤去費用ですが,2万円程度でした。

庭石撤去作業

依頼した業者

 それでは本題である,庭石撤去の工事当日の作業内容について見ていきたいと思います。

 今回依頼したのは,こちらの記事でも紹介した木村植物園さんです。

www.papa-niwa.com

 

 我が家では,『テラス屋根』や『フェンス』などなどエクステリアも何度か依頼していて,信頼している外構業者さんです。 

 作業当日は,職人さん2人が作業に来てくれました。それでは作業開始です。

庭石の移動

 改めて,こちらが今回撤去・処分したい庭石(つくばい)です。

 撤去したいと思ったのは,単純に洋風の庭に合わないというものあるのですが,夏を中心に水たまりにボウフラが湧きやすい,やぶ蚊の発生に困っていたのもあります。

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今回処分する庭石(つくばい)

  まず庭石を作業しやすい位置に運んでいきます。

 職人さん2人がかりでなんとか転がして,花壇の端まで持ってきました。

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今回処分する庭石(つくばい)

 当初はこのまま2人で運ぶ計画だったみたいですが,思った以上に重く,また運びずらい形だったということで,石を割って分解してから運ぶ方針に転換しました。

 写真だけだと,寸法から体積はおおよそ分かっても,比重までは分からないから仕方ないです。

庭石分解作業

 そのままでは運べないということで,庭石を2つ以上に分解してから運ぶことになりました。

 分解作業は,ドリルで穴を開けてヒビを入れてから割る作業になります。

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庭石の分解を開始!

 このようにドリルで穴を何個も空けていきます。これでも割れない場合は,穴を連結させるように斜めからドリルを入れていきます。

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庭石をドリルで穴開け

 業者によっては開けた穴に『セリ矢』というノミのような道具を入れてトンカチで叩いて亀裂を入れる方法もあるようです。

 10穴以上開けましたが,なかなか亀裂が走りません。

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庭石をドリルで穴開け

 流石にここまでドリルで穴を開けると、粉砕した石の粉が物凄く出ます。近くで作業を見る際はマスクをしたり、洗濯物は退避させたほうがいいと思います。

 

 さらに根気よく作業を続けて・・・ようやく亀裂が入り,パカっと石が割れました!

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ついに割れた庭石

庭石を運ぶ

 落とすと庭の地面に貼られたタイルが割れたり損傷して大惨事になってしまいます。    

 我が家は階段があり,職人さんには申し訳なかったのですが,1つずつ慎重に重い庭石を運んで頂きました。

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庭石の運搬作業:階段を2人がかりで慎重に運んで頂きました

 こちらが半分を運んだあとの片割れの断面です。断面から,ドリルで何本も穴を通した後が分かります。

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分解した石のかたわれ

  ちなみにこの状態で自分で持ち上げようとしましたがピクリとも動きませんでした。。やはり,半分でも100kg以上ありますし,持ちにくいので,一般人には到底無理な作業と痛感しました。

 

 そしてついに,業者のトラックに全ての石の積み荷が終わりました!

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業者のトラックに積み荷完了!

  実際に目の前で作業を見てみて,これだけ大変な作業で処分費込みで2万程度というのは安いと思いました。

 職人さん2人には本当にお疲れさまといったところです。

 

 こちらが元々庭石があった場所です。

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庭石の跡地

 庭がすっきりして本当によかったですし,夏を前にボウフラ・やぶ蚊の発生源となっていたモノを処分できてよかったです。という訳で,庭石撤去作業のレビューは以上です。

まとめ

 今回の記事は重過ぎて運べない庭石の撤去・処分の業者への依頼の仕方,実際の庭石撤去の様子を我が家の庭を実例に紹介しました。庭石を撤去したいけどどうしていいか分からない!と困り悩んでいる方のお役に立てば幸いです。