今回はシルバーリーフの南ヨーロッパ原産の常緑低木,『ツリージャーマンダー』の育成記録についてご紹介します。『ツリージャーマンダー』は,春から初夏に咲くクリオネのような形を薄紫の花が魅力的ですが,常緑低木なので銀色の照り葉を1年中楽しむことができます。同じシルバーリーフ+紫葉というと,ラベンダーやエレモフィラ・ニベアなどがあり,いずれも我が家で育成してますが,花の時期も違いますし何よりツリージャーマンダーは丈夫で管理が楽です。
我が家では,1年前からツリージャーマンダーを鉢植えで育てています。とても丈夫で夏場の水遣りを気づいた時にやるぐらいしかしていませんが,無事に育ってくれています。
基本情報
種類 | 常緑低木 |
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学名 | Teucrium fluticans |
花色 | 薄紫 |
開花時期 | 3~5月 |
最大樹高/横張り | 1.5m/1.5m |
耐暑性/耐寒性 | 強/強(耐寒温度-5℃) |
銀葉とクリオネに似た形の薄紫の花が目を引く常緑低木ですが,南ヨーロッパ原産で,樹高は最大で1.5m位にはなるようです。
ツリージャーマンダーの魅力ということでは,ネット通販で愛用の『おぎわら農園』さんにページに下記の記載がありました。寄せ植えや庭木だけでなく,生垣などいろいろな使い方ができる植物だと思います。
ヨーロッパなどでは生垣に使用されますが、生育は早くはありませんので、毎年、刈り込みながら、少しづつ大きくすれば、枝、葉が密に茂り、見事な銀の生垣が作れると思います。とても時間はかかると思いますが、その美しさから挑戦する価値は充分かと思います。 ヨーロッパなどでは生垣に使用されますが、生育は早くはありませんので、毎年、刈り込みながら、少しづつ大きくすれば、枝、葉が密に茂り、見事な銀の生垣が作れると思います。とても時間はかかると思いますが、その美しさから挑戦する価値は充分かと思います。
出典:おぎわら農園 楽天ページ
育てる場所
日当たりを好みます。我が家の鉢植えは,一日中直射日光があたるところに置いていますが,特に直射日光が原因で問題が起きたことはありません。一方,梅雨や秋の長雨の時期の蒸れには注意が必要で,少し枯れこむことがあるので,風通しの良い場所植えた方が良さそうです。
水やり
地植えであれば降雨のみの放置で大丈夫です。また,鉢植えの育成の場合,気づいたときに水やりすれば大丈夫でした。むしろ水をやりすぎると根腐れするようです。
ツリージャーマンダーの成長記録
2019年4月
園芸店で,その花をシルバーリーフの組み合わせに魅了されて,3号ポットを購入しました。衝動買いしたこともあり植える場所がなく(笑),我が家では珍しく鉢植え(6号:18cm)にしました。
2019年12月
かなり間が空いてしまってますが、、こちらが冬の姿です。多少露がついてしまっていますが,ツリージャーマンダーの葉っぱは,冬でもほぼノーダメージです。
2020年2月
さらに気温が下がって真冬ですが,葉の密度も高く葉色もキレイです!暖冬ということもあるのかもしれませんが,早くも新しい葉っぱが出始めています。
2020年3月中旬
3月中旬になり薄紫の花が咲いてきました!葉がシルバーで白っぽく,花も薄い色なので少し分かりにくいですが,独特の花姿をしています(右側)。
2020年4月中旬
4月中旬に差し掛かり,だいぶ花数も増えてきました。この時期が花のピークです。
アップです。小人が手を広げているいるような、、クリオネに似ていると言えば似ているような形をしています。。
2020年5月下旬
花の後半から,新しい葉や茎が伸び始めます。 花数はだいぶ少なくなってきましたが,かれこれ2カ月くらいは咲き続けています。花期は比較的長そうです。
2020年7月上旬
雨が続くと,少し元気がなくなるようです。実際蒸れが原因で少し黄色く変色した枝もありましたが,すぐに回復しました。ちなみにこの時点での大きさですが,もともとツリージャーマンダーの成長が早くないのと鉢植えのためか,3号ポットの頃からそこまで大きくはならず,高さは20cmくらい,横幅は45cmくらいでした。鉢底を見ると根が出ているので,そろそろ植え替え適期かもしれません。
梅雨に入っても少し前までちょくちょく花が咲いていたのですが,ここでひとまず今年の花期は終わったと思います。これから真夏~来年の春にかけては,このシルバーリーフを楽しんで行こうと思います。また,いい場所が見つかったら庭植えにもチャレンジしたいと思います!
ご近所の生垣のツリージャーマンダー
ご近所さんに植わっているツリージャーマンダーで素敵だったので,許可をもらって撮影し,写真をアップさせて頂きました。よく見る生垣と比較しても,常緑でありながら『シルバーリーフ』,花もおまけっぽい感じでなく『紫の花色としっかりとした花姿』ということで,他の生垣を1歩も2歩も上回っているように感じます。また,成長速度も程々で管理もしやすいということで,生垣あるいは花木としてもおすすめではないかと思います。
まとめ
今回は,南ヨーロッパ原産の常緑低木『ツリージャーマンダー』についてご紹介しました。春から初夏に咲くクリオネのような形を薄紫の花と,1年中楽しむことができる常緑のシルバーリーフが魅力です。ヨーロッパではおしゃれ生垣としても利用されていることから生垣はもちろん,庭木をとしてもおすすめです。
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