娘のひな祭りのお祝いとして両親からチケットをもらったこともあり,ホテル雅叙園で開催中の「出雲・因幡・萩 ひな紀行」(開催期間:1/24金~3/15日)に行ってきました。*2020年度は,新型コロナウイルスの影響で3/1が最終となったようです(2020/3/8追記)。
この展示会ですが,毎年地域を変え日本全国の伝統のお雛さまを紹介している,都内最大級の雛まつりで,今年で11回目の開催のようです。しかも,今年から全ての展示品は写真撮影OKと太っ腹です!
とても素晴らしい展示だったので紹介したいと思います。
1F受付~3F入り口
1Fで受け付けを済ませると,3F直行のエレベータに案内されます。このエレベータの豪華なこと(笑)漆工芸品の加飾法の一つである螺鈿(らでん)細工が施された壁画に目を奪われます。この日本で一番高価ではないかと言われているエレベータに乗り,3Fに到着します。
3Fに到着しますと,さっそく目の前にひな壇が現れます。鮮やかな色とバリエーションの豊富さに,ついつい触りたくなってしまいますが,「Don't touch!」の表示があり。行かれる場合は,マナーに気を付けましょう。
艶やかな着物も展示されていました。
この後,下足室に移動し,靴を抜いで下足袋に入れます。ハンドキャリーしながらの見学となるので置き忘れたりしないよう注意しましょう!
すぐ近くにお土産屋がありますが,帰り際に寄ることにしまして,まずは展示場に向かいます。
展示場(3F)
東京都指定有形文化財でもある「百段階段」。ジブリ「千と千尋の神隠し」のモデルにもなったと言われる,趣のある100段の階段を上っていきます。一番下から見上げてみると,その長さは圧巻です!
だいたい20段くらい毎にフロアが変わり展示スペースがあります。どの展示スペースも工夫が凝らされていて特徴があるため,飽きずに鑑賞できます。
まずはオーソドックスは雛壇とひな人形です。普通のものとは,顔の表情とかの作りこみが違います!
展示もすばらしいのですが,贅を尽くした建物の装飾が本当に素晴らしいです。どの部屋も,入った瞬間,ついつい「わぁ~」と感嘆の声が漏れてしまいます。
天井にも装飾が施され,一切抜かりがありません。桃の木もキレイです。造花か本物か,見分けがつかなかったです。
次の部屋は圧巻です。数え切れないほどの人形たちが陳列されています。ひとつひとつの人形に物語があり,団体ツアーを連れたガイドの方が,長時間解説されていました。これを並べた人や,展示期間終了後に撤収する作業も大変なのでは,と余計な心配をしてしまうほどの数があります。
浦島太郎の人形。右側は,玉手箱を開ける前のBefore,左下が開けてでおじいさんになってしまったAfterの浦島太郎。玉手箱の煙まで細かく表現されています。
次のフロアは,これまでと一変して,大きな窓から日が差し込む明るい部屋になります。会食室のような部屋の中央にある長テーブルには,高価な調度品が置かれています。
雛壇の裏から日の光が差し込み,とてもきれいでした。
洋風な椅子の上に置かれたテディベアの人形。値札が付いていたけど本当に買えるのかしら・・・
結構階段の上まで昇ってきました。階段下を見ると,かなりの高さまで来たのが分かります。
このフロアには,いろんなサイズに人形が置かれていました。うちの3歳の子供と同じくらいの大きさのものもありました。
床の前に飾られたひな人形。スポットライトで照らされて良い雰囲気です。
100段目を上がった階にある,最後の展示部屋につきました。いや~,本当に見どころ満載で,これで1600円なら安い!と思いました。
最後は,かわいい人形がたくさん展示されていました。
右にある5体のそれぞれ,レモン,もも,リンゴ,イチゴ,メロンの頭の猫の人形はお土産コーナーで売っていました。右下にある人形たちは,12体あり,干支を表しています。
下にある小さい人形たちも,12体の干支シリーズです。ぱっと見,どれがどれか分かりにくいので,どれか当てっこするのも面白かったです。
以上で展示は終わりです。さきほどの階段を100段下りて,下足室に戻ります。
靴を履き替えてエレベータに乗って1Fに戻ります。何度見てもこのエレベータの壁画は素晴らしいです。ひっきりなしにお客さんが入ってきたので,あまり写真取れなかったのが心残りです。。
以上で,「出雲・因幡・萩 ひな紀行」のご紹介は終了です。ついで,久しぶりにきた雅叙園を散歩してきました。
ホテル雅叙園
中庭
完璧に整備された中庭は,建物に囲われて適度な日陰となり,とても居心地がよかったです。池には鯉が泳いていました。
通路の壁画
中庭からホテルフロントへ続く長い回廊(100m以上!)の壁には,鮮やかな色使いの立体的な彫刻「彩色木彫板」が並んでいます。
雅叙園ホテル
「招きの大門」と言うらしいのですが,屋内なのに屋外のようなダイナミックなデザインや装飾に圧倒されます。雅叙園時代は2回目で,前来たときは「ふぅ~ん」という感じで特に感想はなかったのですが,今回は贅の尽くしっぷりに関心してしまいました。
屋内の水路を泳ぐ黄金の鯉
雅叙園のすぐ隣には,いつもお世話になっている(笑)Amazonの本社がありました。
まとめ
今回,たまたまチケットをもらったこともあって,「出雲・因幡・萩 ひな紀行」に行ってきました。アラフォーになり年を重ねると,昔はそれほど興味をもてなかった,園芸・ガーデニングなどの趣味,絵画などの芸術,伝統的な日本文化など,あらためて素晴らしいと感じるようになりました。今回の展示会は海外のお客さんもたくさんいましたが,日本人として何か誇らしい気持ちになりました。
娘のためということで,自身はあまり期待してなかったのですが,とても楽しむことができました。こういった普段しない体験をすると心をリセットすることができますね。娘と両親に感謝です(もちろん妻も)。