今回は「クレマチス・ベルオブウォーキング」の成長記録です。園芸植物の代表格を3つと言われたら,バラ,クリスマスローズ,クレマチスをまず挙げる人も多いと思いますが,実際にクレマチスは「つる植物の女王(Queen of Climbers)」とも呼ばれる庭を彩る代表的な花の一つです。
そんなメジャー中のメジャーのクレマチスですが,良くある花姿のイメージから「ツル系なら結局バラの方が魅力的では?」と思っていて,我が家ではクレマチスと不思議と縁がありませんでした。しかし園芸店でたまたま「ベルオブウォーキング」を見かけて,その豪華で上品な花姿に一目ぼれして,ついに購入。実際に育ててみると,想像以上に魅力が多く,「なぜ今まで育てなかったのか」と思うほどでした。今回はそんな「クレマチス・ベルオブウォーキング」の2年間の成長記録を紹介します。
基本情報
| 種類 | 草花 つる性落葉 多年草 |
|---|---|
| 学名 | Clematis 'Belle of Woking' |
| 花色 | 淡紫~シルバー系 |
| 開花時期 | 5~6月(返り咲きあり) |
| 最大草丈 | 2~3m程度(つるの長さ) |
| 耐暑性/耐寒性 | 普通/強い |
ベルオブウォーキングの名の由来
ベルオブウォーキングの英名は 「Belle of Woking」です。ベルは「Belle」でフランス語で”美しい”あるいは”美しい人”という意味,ウォーキングは歩くの「walking」ではなく,イギリスの街名「Woking」です。つまり,”ウォーキング町の美人”のような意味です。
History
Clematis 'Belle of Woking' was developed in England in the late 1800s by George Jackman and Son. The Jackman Nursery was established in 1810 in Woking, a large town in Surrey, a few miles from London.(クレマチス「ベル・オブ・ウォーキング」は、1800年代後半にイングランドでGeorge Jackman and Sonによって作出されました。Jackman園芸場は1810年に、ロンドンから数マイル離れたサリー州の大きな町であるWokingに設立されました。)

Wokingの読み方ですが,home(ホーム:家)やcoke(コーク:コカ・コーラの愛称)と同様に,英語の発音に近いカタカナ表記では「ウォーキング」となります。より原音に近づけるなら,「ウォウキング(wow-king)」のような発音です。
*なお,カタカナ英語でありがちな日本語音韻に引きずられた「ウォキング」や「ウォッキング」といった表記も見かけますが,英語の発音規則に照らして不自然かつ実際の英語の発音からも離れているため注意が必要です。
日当たり
日当たりを好みますが,真夏の強い直射日光と蒸れにはやや弱い傾向があります。特に「根は涼しく,上は日光に当てる」環境が理想なので,株元をマルチングするなどの工夫が効果的です。
水やり
地植えが基本なので降雨のみで大丈夫ですが,夏場に土の表面が乾いたらしっかりと水やりを行います。また過湿は根腐れの原因になるため,水はけの良い土を使うのがベターです。
花後の処理
『クレマチス・ベルオブウォーキング』は,薄紫の大輪・八重のとても美しい花を咲かせます。一方,花後の処理としては,咲き終わった花を早めに切り取り,株の消耗を防ぎます。放置すると種がつき,花姿からは想像できないクレマチスでは典型的なモジャモジャ姿になります(下の写真)。剪定の際は大きく切り戻さず,花の下の節で軽く整える程度にします。緩効性肥料をお礼肥として施して,風通しと日当たりを確保,適切に管理すれば翌年も美しい花を楽しめます。

成長記録
2024年5月
園芸店で『クレマチス・ベルオブウォーキング』に一目ぼれして5号ポットの苗を購入。早速ポットから外して,花壇の土に,赤玉土,腐葉土をそれぞれ1:1:1くらいの割合で混ぜて植え付けました。

地植えした場所は,西向きの花壇の「白いガーデンアーチ」の右側です。アーチの逆側の左側には,ツルバラの「レオナルド・ダ・ビンチ」を植えています。

つるをなるべく解いてアーチに巻き付けてましたが,高さでいうとまだ60cmほどです。はじめてのクレマチスなので,少しドキドキしながら今後の成長に期待です!
2024年6月
6月下旬になりました。すっかり花が終わって花後のタネ(もじゃもじゃ)ができています。株が消耗するので,本来は早めに花がらを摘み取るべきでした。

この頃には,反対側でガーデンアーチの反対の左側でツルバラ「レオナルド・ダ・ビンチ」が開花期を迎えています。バラとは1ヶ月くらい開花のピークがずれるので,コラボは難しそうです。

2024年11月
猛暑のダメージでかなり葉が落ちてしまってますが,無事夏越ししました。

秋以降の涼しくなってから部分的に新しい葉が生えてきています。

2025年2月
2月上旬です。寒さには強いですが,落葉性なので葉は全部枯れて落ちます。

2025年3月
3月下旬になり,新しい葉っぱか次々とでてきました!

つるも伸びてきていて,なんだかんだで高さ1mくらいはあります。

2025年4月
かなり葉が生えそろってきました。

よく見てみると小さな蕾ができはじめています!

前の写真の2週間後くらいですが,蕾がだいぶ成長してきています。

いよいよ開花直前です!

2025年5月
5月になりました。早いもので外側から少しずつ花弁が開いてきました。

内側の花弁も開いてきました。

5月中旬になって,全体的かなり開花が進んできました。「クレマチス・ベルオブウォーキング」は,開花しはじめは紫やピンク系の花色が濃いのが特徴です。満開が過ぎるにつれて色は薄くなり,青系が強くなります。

満開になりました。小さかった蕾がこんなに大きくなってなんだか不思議です。豪華かつ薄紫の色と形が上品で最高です!美しさ,存在感ともに全然バラに負けてないと思います!

2025年6月
6月の上旬です。開花期の終盤で殆どの花が萎れています。

面白いと思ったのは,花色が薄紫からさらに薄い青に変化したこと。正直,後半のより薄い青の方が好みではあります。「クレマチス・ベルオブウォーキング」は満開を過ぎてから花色はかなり薄くなり青白いカラーに変化するようです。

ちょうど入れ替わるように,この時期アーチの左に植わっているツルバラ「レオナルド・ダ・ビンチ」が満開になりました。時期が重なってコラボするのも良いですが,クレマチスとバラの開花期がずれて長い期間花を楽しめるのは良いですね。

とそんなわけで2年目の開花期も終了です。
2025年11月
無事夏越しましたが,11月になぜか1輪だけ咲きました笑。 クレマチスは条件が良ければ秋に返り咲き(再び開花)します。
ただし秋の花は花数は少なめでやや小ぶり,また八重咲きが崩れて一重に近くなるといった特徴があります。今回も大きめではありましたが,八重咲きが崩れて一重に近い花姿でした(写真上)。

2026年3月
植付けから約2年,3回目の春を迎えました。3月下旬になって新しい葉が生え揃ってきています。

2026年4月
4月中旬になってだいぶ蕾がつきはじめました。


同時期に葉が生え揃ってきた黄色い葉の「黄金シモツケ」も美しいです。
4月中旬になり開花がはじまりました!

クレマチスもだいぶ成長して,つるが「白いガーデンアーチ」の上の高さ2.3mまで届いてきました。

ツルの成長は順調とは言え,今年は少し花数が思ったほど増えなかったように思います。

雨風の強い日が続いたのでそのせいか,株元に他の場所から「ツルニチニチソウ」が浸食してきて根を張っていたのでそのせいかもしれず,地際を可能な範囲で撤去しました。
右手の黄色い葉の植物は「黄金シモツケ」です。

少し放置管理し過ぎた面もあったので,今後はもう少し育成環境や状況に注意しつつ,また様子を見て記事を更新したいと思います。
まとめ
今回は,クレマチス「ベルオブウォーキング」の2年間の成長記録を紹介しました。クレマチス自体,初めての育成でしたが,淡い紫から銀色がかった上品な花色と八重咲きは,庭やアーチを豪華に彩り,春の主役として十分な存在感がありました。また2年でアーチ上部まで到達する生長力と,屋外・放置管理でも容易に育てられる強健さは魅力です。適切に手入れすれば毎年安定して開花し,ときに秋の返り咲きも楽しめるのもポイントが高いです。
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