今回は冬の定番草花「ガーデンシクラメン」の成長記録です。ガーデンシクラメンは,シクラメンの中でも特に耐寒性を高めて改良された品種群で,一般的なシクラメンよりも花や葉が小型ですが,寒風や雨にも強く,屋外でも育成できることが特徴です。色も白・赤・ピンク・紫など豊富で,単植にも寄せ植えにも使いやすく,秋から冬,そして春まで長期間花を楽しめます。
我が家では,そんな「ガーデンシクラメン」をポット苗から鉢植えにして育ててみました。実際に育ててみて,寒さに強いのはもちろん,鉢植えにして場所を管理することで夏越しにも無事成功し,再び秋に2度目の開花を見せてくれました。今回は「ガーデンシクラメン」の基本情報をおさらいしたのち,育て方のポイントを整理して紹介します。
基本情報
| 種類 | 草花 多年草/球根植物(→植物の分類はこちら) |
|---|---|
| 学名 | Cyclamen persicum |
| 花色 | 白・赤・ピンク・紫など |
| 開花時期 | 10〜3月(秋〜冬〜早春) |
| 最大草丈 | 約10〜20cm(コンパクトな矮性タイプな場合) |
| 耐暑性/耐寒性 | 普通/強 |
シクラメンとガーデンシクラメンの違い
通常のシクラメンは,ボリュームのある花と葉を楽しめる一方、寒さに弱く5℃以下になると傷みやすいため室内管理が基本です。これに対しガーデンシクラメンは,耐寒性を高めて改良された品種群です。花や葉が小型ながら寒風や雨に強いため,屋外の花壇や寄せ植えで冬でも元気に育てることができます。ですので,室内で豪華に楽しむなら「シクラメン」,屋外で丈夫に冬の彩りを求めるなら「ガーデンシクラメン」という使い分けが一般的です。
今回の成長記録で育成したのは,「ガーデンシクラメン」です。
シクラメンの花茎がくたっとなった場合の対処
シクラメンを育てていると,最初はきれいに直立していた花茎や葉茎がふにゃふにゃっと倒れてしまうことがあります。
ガーデンシクラメンの花茎や葉茎がくたっと倒れる主な原因は,①水切れ,②水分過多,③高温・蒸れ,④根腐れ,などです。①水切れの場合は,葉は元気で茎が倒れるのが特徴で,水やりすれば半日ほどで復活し茎が立ち上がってきます。
一方,②③④は同じ過湿系のトラブルで,②③が進行した④の根腐れが最も重症です。過湿の場合も水切れと同じように茎が萎れますが,乾かすしか対処がないので,回復までに時間がかかります。そのため,この場合は葉茎より寿命の短い花茎は再び立ち上がることなくそのまま枯れることも多いです。なので,過湿が原因で倒れた花茎自体は根元から軽くひねって抜き取って早めに処理します。放置するとカビの原因になり株を弱らせることもあるようです。
水やりの過不足や置き場所を整え,常に枯れた花や葉を取り除くことで,シクラメンは長く美しく咲き続けてくれます。
日当たり
日当たりを好み,耐寒性はとても高いです。暑さには強くはないですが,よく言われるほどには弱くはなく,真夏は風通しの良い半日陰で管理することで十分夏越しできます。
水やり
シクラメンは暑さに強くないので季節に合わせた育成場所の管理が必要になるので,鉢植えが基本になります。また,過湿も苦手としているので,「過湿を避けること」と「水やり」の管理を両立することがポイントです。一方,鉢植えのため完全に土が乾いて水切れになってしまうと枯れるので,具合を見ながら慎重に管理するのが安全です。
成長記録
2025年1月
1月上旬に3号ポット苗を2つ購入し,鉢植えしました。
花色は2つとも濃いピンクですが,葉模様が異なり,1つは内側緑,外側白で(左),もう1つはその逆で内側白,外側緑の葉模様(右)です。

6号の素焼き鉢があったので,まずは同じ6号のポットに植え替えます。

6号ポットを鉢に入れて玄関前に飾ってみました。

2025年2月
植付けから1ヶ月が経過しました。だいぶへたってきていますが,まだ花は健在です。内側白,外側緑の葉模様(右)の方が少し元気がなくなってきました。

2025年3月
3月中旬になり,春の陽気になってきましたが,気温的に既に「シクラメン」にとってはシーズンオフなのか,全体的に元気がなくなってきました。

花は残っているのですが,さらに枯れが進行しています。

2025年4月
4月下旬になりました。植え付けから3.5か月ほどですが,全体的に枯れてきました。

2025年6月
6月中旬になりました。4月下旬の様子から,このまま枯れてしまうかと思ったのですが,このタイミングで新しい葉が生えてきました。

2025年7月
7月中旬になり,梅雨も明けて真夏の暑さやってきました。葉焼けてして一部枯れ始めています。
ちなみに,奥に見える黄色葉の植物は「メラレウカ・レボリューションゴールド」という常緑低木です。

2025年8月
お盆のあたりです。真夏の暑さが厳しすぎてこのままだと枯れそうだったので,風通しの良い南向きの庭の明るい日陰(木陰)の場所に移動しました。

こうやってみると,枯れかけていた「内側白,外側緑の葉模様の株」も復活してきている様子です。

2025年9月
9月下旬になり少し涼しくなってきました。移動先の木陰スペースでなんとか真夏の酷暑を乗り切りました。

葉に暑さのダメージの跡を感じますが,1輪だけ,花が咲きました!

2025年10月
10月下旬になりました。涼しくなってガーデンシクラメンの生育期となり,3~4週ほどしか経ってないのにいつの間にか葉が生え替わっています。新しい葉の緑が美しいです。

だいぶ涼しくなって見た目も整ってきたので,玄関スペースに移動します。やっぱりここに置くのが絵になります。

2025年11月
11月下旬になっても,花茎がしっかり立って元気です。
ちなみに,奥に見える黒葉の植物は「サルスベリ・ブラックダイヤモンド」という落葉低木です。

2025年12月
12月に入りました。また花茎,葉茎がくたっとなってきました。花茎,葉茎がふにゃふにゃになる原因・対処は基本情報にも書きました。今回は,降雨に頼ってしばらく水やりしてなかったので,①水切れが原因の可能性が高そうだったので,水やりをしました。

翌日には,このように葉茎,花茎ともに直立して復活しました。こうやって見ていくと,9月下旬から2か月以上に亘り花が咲き続けています。

1月にポットから鉢に植え替えて育成をはじめて1年弱が経過し,夏越しと2度目の開花を楽しめたということで,今回の成長記録は以上です。
まとめ
今回は,屋外でも育てられる「ガーデンシクラメン」の成長記録でした。実際に育ててみて,ガーデンシクラメンは,寒さに強く秋から冬,そして早春まで長く花を楽しめる一方で,真夏の直射日光や蒸れには弱く,育成には夏場の管理がポイントと感じました。春先にはいったん地上部が弱り「枯れてしまったかも」と思うタイミングもありましたが,6月頃から新芽が出てきて,夏の間は明るい日陰に避難させることでなんとか酷暑を乗り切り,秋には再び葉が美しく生えそろい,2度目の開花も楽しむことができました。鉢植えにしておくことで,季節や天候に応じて置き場所を柔軟に変えられたのも,今回うまく夏越しできた要因の一つだと思います。
総合して,ガーデンシクラメンは「冬の庭や玄関先を手軽に彩りつつ,工夫次第で多年草として長く付き合える草花」と言えそうです。冬の彩りを求めている方にはもちろん,「一度きりで終わらせずに,翌年以降もチャレンジしてみたい」という方にもおすすめできる植物だと感じました。
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