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簡単!美味!”オリーブの塩漬け(水なし)”を作ってみた! 実の収穫~塩漬け完成までの3ヶ月の記録

我が家にある樹齢5年になるオリーブ,近年になって実の生るシーズンにたくさんオリーブの実をつけてくれるようになりました。そこで今回,オリーブを収穫して,一番簡単で,”おつまみ”としても美味しいと言われている「塩漬け」にしてみました。実際挑戦してみて,塩だけの簡単レシピで驚くほど簡単に,憧れの自家製のオリーブの塩漬けを作ることができました。今回の記事では,オリーブの実の収穫の様子と塩漬けの方法,試食の様子まで紹介します。

 

オリーブの木

こちらが今回収穫をしたオリーブの木の5年前の姿です。植え付けたばかりでまだヒョロヒョロで,2018年3月時点では高さ1.5mほど,幹の太さは1cmくらいしかありませんでした。

オリーブの木(2018年3月)

4年半後にはこの通りビックリするほど大きく成長して,高さ4m以上幹の太さ10cmほどになりました。

我が家の5年目のオリーブ(2023年1月)

2021年くらいから実をたくさんつけるようになり,5年目の今回はびっくりするくらい,たくさんの実をつけました。

オリーブの収穫(2022年10月22日)

これならまとまった量のオリーブ料理ができそう!ということで,初めて本格的にオリーブの収穫と調理をしてみることにしました。

↓ちなみに庭の別の場所に植えたオリーブの詳しい成長記録の記事はこちらにあります。良かったらご覧ください。

www.papa-niwa.com

オリーブの実の収穫

楽な収穫の仕方~実のついた枝を切ってから収穫

 夏くらいから青々とした緑色の実が生り始め,10月下旬に実が黒く熟してきたのを見計らって収穫です!

最初は,手を伸ばして1つ1つ実を取ろうとしてましたが,数が多いと埒が明かないので,やり方を変えました。(昨年まではオリーブの実の数が多くなかったので,これでも良かったのですが)

 そこで試したのが,沢山実の成っている枝を剪定ついでに切り落として行き,最後に実を回収する方法です。枝の処理は面倒なので,なるべく切った枝が小さくなるようにします。剪定ついでなら,必要応じて大きめの枝を切り落としても問題ないです。

(枝の落下の衝撃で,いくつか実が地面に落ちてしまいますが,それは仕方がないです。手が届く範囲なら拾ってみましょう。)

 

こんな感じにたくさん実のついた枝を拾って,実を回収していきます。

オリーブの収穫(2022年10月22日)

中にはこんなに,数えきれないくらいの実をつけた枝もありました。黒い実がたくさんつき過ぎて少し気持ち悪いくらいですが。。

オリーブの収穫(2022年10月22日)

収穫したオリーブ

収穫したオリーブの実は外の雨風に当たっているので,実をキレイに水洗いしました。その後の様子がこちらです。

オリーブの収穫(2022年10月22日)

とても大量に収穫でき,直径25cmほどの水切りボールがいっぱいになりました!

これでも収穫した分は,手が届かなかったり,完熟し過ぎたり,傷が有るものを除いたりで,木に生っていた分の1/5くらいだったと思います。5年のオリーブともなると,生る実の量も半端でないです。。

 

自家製オリーブの塩漬け(約90日)

参考にした方法

ではキッチンに移動して,オリーブの塩漬けを開始します。オリーブは生のままだと渋すぎて食べられません。そこで,いくつか(も)渋抜き&味付けの方法やレシピがあるのですが,今回一番簡単で”おつまみ”向きと言われる「水なし塩漬け」の方法にしました。塩水につける「水あり塩漬け」もありますが,塩だけの水なしの方が冷蔵庫に入れる必要なしで,より簡単です。

参考にしたのはこちらの記事です。

organic-olive.com

 ただし,説明がやや簡素で,工程の間にやることが少しわからなかったり,記載のない思わぬ場面に出くわしたこともありましたので,適宜アレンジを加えました。

工程は,①塩にまぶす,②塩漬けにして放置,③塩抜きの3工程です。ではそれぞれを詳しく見ていきます。

塩まぶし(0日)

まず最初に,渋抜きにとても重要な「塩まぶし」です。

洗ったオリーブを空き瓶やタッパーに移して,塩を適量まぶします。塩の量ですが,混ぜた後にオリーブ表面にまんべんなく塩がコートされれば十分と思います。つけすぎると塩が入り過ぎて塩抜きに時間がかかります。

こちらの写真は塩をまずした後ですが,今考えると塩を少し入れ過ぎたかもしれません。

オリーブをタッパーに入れて保管(2022年10月29日)

塩をまぶしたら,こんな感じで冷暗所に保管します。我が家は食品庫の一角のスペースに置くことにしました。

冷暗所に保管(2022年10月29日)

ちなみに,今回は収穫したオリーブが大量だったので,容器が足りなくなってしまい,空き瓶やタッパー以外も試してみました。

その中で意外と良かったのがジップロックです。

オリーブをジップロックで保管(2022年10月22日)

オリーブに塩をまぶすのが少し面倒なのですが,ジップロックの場合,中にオリーブと必要な分量の塩を入れたら,あとはチャックをして振るだけで簡単に塩をまぶすことができました。

瓶やタッパーと違って袋の表面が動くので,”シャカシャカポテト”のようにオリーブと塩を均一に混ぜ合わせるのがとても簡単でした。

冷暗所で保管(2か月後)

 塩をまぶしたら,渋抜きのために暫く塩漬けにします。

基本は放置で良いのですが,オリーブから水分が出て容器の底に水が結構たまります。参考にした関連サイトのどこにも書いてないで驚きましたが,オリーブの皮から出た成分と混ざった茶色の水です。秋から冬の気温の低くやや乾燥した時期とは言え,室内で常温保存しているので水分によるカビが心配です。

 衛生面の問題と,濃い塩水が下に溜まってしまうと味にムラができそうなので,あまり長期間水がたまる場合は水洗いして塩に漬け直します。

2か月後。容器の下に汚れた水が溜まります。(2022年12月25日)

今回の場合,2か月後でもまだ渋みが残っていたので,もう2週間ほど塩漬けを延長しました。だいたい2~3カ月で渋みは抜けるはずです。

塩抜き(さらに1~2週間)

 塩漬けして2~3カ月ほど経つと,渋みが抜けてきます。ただこのままではかなり塩辛いので,塩抜きに工程に移ります。(ちなみに実際食べてみましたが,全然食べられないレベルではないですが,やっぱり塩辛すぎて美味しくないです。。)

 

オリーブを洗い,今後は適量の塩水につけて1~2週間ほど冷蔵庫に保管します。塩の量ですが,アバウトに大さじいっぱいくらいで十分だと思います。逆に塩を入れすぎると,再び塩漬け状態となり何時になっても塩が抜けません。ただの水でも,急速に塩が抜けすぎて困ることはありません。

何回水を替えても,オリーブの皮が残っている以上は水は汚くなりますので,回数はそれほど気にせしなくて良いと思います。気になる場合は面倒ですが水を替えましょう。上に書いたように塩がいきなり抜けることはないので特に問題はないです。

塩抜き(2023年1月21日)

今回は1~2週間放置では思ったように塩が抜けなかったのと,やはり水の汚なさが少し気になったので,1~2週間ほどの塩抜きを2回ほど繰り返しました。好みの塩加減によりますが,薄めの塩水で1ヶ月もすればだいぶ塩は抜けるはずです。

 

そしてようやくできたのがこちらです!

出来上がったオリーブの塩漬け(2023年2月11日)

表面がしわしわで,見た目はややしわの少ない大きな干しブドウのようです。はじめは「これでいいの?」と思いますが,だいたいこんな見た目に仕上がるようです。

 

オリーブ塩漬け完成!

オリーブの試食(3か月後)

早速出来立てを早速食べてみました。少し乾かしてから食べると水気がなくなりおススメです。やはりオリーブの塩漬けと言えばワインです!

オリーブの塩漬けをワインとともに食す(2023年2月中旬)

味は表現が難しいのですが,ジューシーで塩味に加えてコクと深みがあり,ワインにぴったりの”おつまみ”となりました。これは塩の種類にこだわっても面白いかもしれません。

おつまみの他にも,さらにとかメインディッシュの付け合わせとかにも使えそうです!

保存方法

 最後に保存方法です。乾燥させて余計な水気をとばした後,オリーブオイルを絡めます。これを瓶詰にして,冷暗所に保管します。

オリーブオイルを絡める(2023年2月中旬)

次回は塩の量や種類を変えたり,保管期間を変えていろいろ試してみたいです!

まとめ

 今回は,家庭でのオリーブのレシピで一番簡単なオリーブの”塩漬け”(水なし)にトライしてみました。実の収穫から塩漬けの調理にまでやってみて,やり方さえ覚えてしまえばとても簡単に憧れの自家製オリーブの塩漬けをつくることができました。自宅にオリーブの木がある場合は,やらない手はないと思うので,是非挑戦してみては?と思います。その際は,この記事が参考になればうれしいです。