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【早春の花×シルバーリーフ】苗から育てた『プリムラ・マラコイデス』花壇に地植えの成長記録

今回は,パンジーやビオラと同時期に真冬に開花期を迎える一年草『プリムラ マラコイデス』の成長記録です。最近では,サントリーの改良品種『ウインティー』も有名です。

 これまで我が家では,耐暑性が高くない1年草ということで様子見してましたが,園芸店で『プリムラ マラコイデス』を見かけ,一際華やかでキレイだったのと,格安だったので,お試しで購入してみました。実際に地植えで育ててみて,やはり初夏までが限界といったところですが,豪華な花付きと,シルバーリーフが魅力だと思いました。プリムラの品種,育て方の紹介のあとに,『プリムラ マラコイデス』の3カ月半程度の短めの成長記録を見ていきたいと思います。

 

 基本情報

種類 草花 一年草(サクラソウ科プリムラ属)
学名 Primula malacoides
花色

ピンク,紫,白 他

開花時期 1-4月
最大草丈 40cm
耐暑性/耐寒性 弱/普通

プリムラの種類

 サクラソウ科のプリムラ属の品種は多岐にわたり,大きくヨーロッパ系2種とアジア系3種に分けられます。

プリムラの分類

 これら計5種の代表的なプリムラ属ですが,花や葉の形だけでなく,耐寒性,耐暑性などの性質も異なりますので注意が必要です。

①プリムラ・ジュリアン(一年草)

株がせいぜい30cm以下とコンパクトなのと,9月下旬くらいからと開花が早いのが特徴です。

②プリムラ・ポリアンサ(一年草)

ジュリアンと比べて花も葉のサイズが大きいのが特徴です。

以下,アジア系の品種です。

③プリムラ・マラコイデス(一年草)

小花が花茎にたくさんついて開花します。ガクや葉の裏などに白い粉をつけるため,シルバーリーフのように見えます。耐暑性が弱く,1年草扱いとなります。

今回育成したのはこちらの品種です。

④プリムラ・シネンシス(多年草)

桜のような花弁をした花を特徴です。耐暑性,耐寒性がともに高く,育てやすいプリムラです。

⑤プリムラ・オブコニカ(多年草)

他のアジア系のプリムラの品種より大きめの花が咲きます。葉は緑です。かぶれを起こすプリミンというアルカロイドを含むため,取り扱いに注意が必要です。

日当たり 

 日当たりを好みます。マラコイデスは一年草で,どちらにせよ夏越できず,冬~春までしか育てられないので,あまり気温は気にせずになるべく日に当てるのが良いと思います。

肥料・水やり

 冬から春の育成に花を絶やさないためにも,定期的な施肥は重要です。育成期間が短くなるので,液体肥料か短期で効くタイプの緩効性肥料がおすすめです。水やりは,育成期間が冬~春であることを考えても,地植えの場合は降雨のみで大丈夫です。

成長記録

 園芸店で3号ポットを購入し,地植えしました。

植え付けした場所は,南向きのとても日当たりの良い場所です。春先でも日中の間ほぼずっと日が当たる気温の高い場所です。暑さに弱い『プリムラ マラコイデス』ですが,どうせ一年草だしということで割り切って植えました。

2022年2月(植え付け)

 1年で一番寒いといっていい2月の上旬に植え付けしました。

こちらは,植え付け前の花壇の様子です。まぁ,写っている植物が全て枯れてたり,「紙札」が放置されてたり酷いものです。。という訳で一刻も改善したいということで(といいつつここまで放置してきましたが),1年草だが華やかな『プリムラ マラコイデス』を植えることにしました。

プリムラマラコイデス植え付け前の状態(2022年2月上旬)

もともと植わっていて完全にされてしまったPWの『スーパートレニア』を掘り起こして,3号ポットから苗を出して植えつけしました。

 

 こちらが植え付け直後の様子です。

シルバーリーフに,発色の良いピンク花をたくさん咲き,とてもキレイです。さすが短命の中に華やかさをもつ1年草という感じです。

プリムラマラコイデス(2022年2月上旬)

ここから,1年草の「プリムラ マラコイデス」がどこまで粘れるか,注目です。

2022年3月

植付けから一カ月半が経過し,3月中旬になりました。

春らしい陽気の日も増えてきて,花の量も増して,株も1まわり大きくなりました。

プリムラマラコイデス(2022年3月中旬)

こちらがアップです。とても豪華な開花です。

プリムラマラコイデス(2022年3月中旬)


ただ,3月下旬頃には既にピークを過ぎて,少し花密度が落ちてきました。。

ちなみに,株元にずっとハーブ『カモミール』紙札が落ちてますが,今回の育成とは無関係です。。以前この付近に植えていたものを片付けていないだけです。。

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プリムラ・マラコイデス(2022年3月下旬)

2022年4月

 植付けから2か月半後の4月中旬になりました。

 周りの雑草が芽吹く中,「プリムラ・マラコイデス」の花はますます減少傾向です。

またお気づきかもしれませんが,株元のシルバーリーフの葉っぱが完全になくなっています。。

プリムラマラコイデス(2022年4月中旬)

 4月下旬になり,少し花の勢いも盛り返したかに見えます。しかし,株元の葉がないと光合成もできないので,どのように生命維持しているのか気になります。。

プリムラマラコイデス(2022年4月下旬)

2022年5月

ぎりぎりのところで粘っていますが,

もともと日当たりの良い場所に植わっていることに加え,連日気温20℃越えの日が続き,耐えられるか気になります。

プリムラマラコイデス(2022年5月上旬)

5月下旬になりました。いよいよ花もなくなり,耐暑性の低い『プリムラ・マラコイデス』はここまでのようです。。

プリムラマラコイデス(2022年5月下旬)

 他の育成記録などを見ても,4月下旬にはもう夏の花に植え替える方も多いようです。それを考えると,我が家では暑さの厳しい日当たりに植えた分,粘った(粘り過ぎ?)方だと思います。

 という訳で,2月上旬に植え付けてから3カ月半ほどの短い期間でしたが,『プリムラ・マラコイデス』の成長記録は以上です。

まとめ

 今回は,代表的な早春の花『プリムラ・マラコイデス』を地植えして育ててみました。1年草のため寿命は短いですが,3月頃に見せた豪華な花付きと,シルバーリーフは魅力だと思いました。花壇のポイントに短期間で華やかさが欲しいときには,おススメできる植物と思います。