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薄紫花とミントの香り!宿根草『キャットミント (ウォーカーズロウ)』の1年間の成長と開花

 今回は宿根草『キャットミント』の紹介です。『キャットミント』はその名のとおり,ミントの爽やかな香りがしますが,ハーブのミントとは異なり園芸用に改良された品種のようです。そのため,ミントの香りに加えて,開花時のラベンダーに似た薄紫花はとても見応えがあり,鑑賞価値が高い植物です。寒冷地では5~11月まで長い間花が咲き(暖地は,真夏は開花はお休み),強健でとても育てやすい宿根草です。

 我が家では,裏庭をナチュラルガーデンのようにしようと,昨年秋に宿根草の1つに「キャットミント」の苗を植え付けました。

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 実際育ててみて,暖地なのでさすがに真夏は開花はお休みしましたが,低木に分類されるラベンダーとはまた違う繊細な薄紫花がとても美しかったです。また,ほぼ放置管理で冬越し,夏越して,蒸れさえ気を付ければ育てやすい強健な性質であることが分かりました。今回はそんなキャットミントの約1年間の成長記録を紹介します。

 

 基本情報

種類 草花-多年草-宿根草
学名 Nepeta
花色 紫,薄紫
開花時期

5-10月(暖地は真夏は開花はお休み)

最大草丈/横張 60/60cm
耐暑性/耐寒性 やや強/強

キャットミントの名前の由来

 キャットミントの名は,文字通り猫が好む香りを持つことが由来です。ただし猫が好むのはミントの香りではなく,葉を切ったときにでてくる成分のようです。そのため,キャットミントを植えれば猫が引き寄せられる,という訳ではないようです。

日当たり 

 日当たりを好みます。冬は地上部は枯れますが,耐寒性はとても高く,-5℃まで耐えるようです。耐暑性も高いですが,真夏に蒸れると枯れこみます。

水やり

 地植えの場合は水やりは不要です。成長記録にもありますが,蒸れには弱いので水のやり過ぎに注意です。

成長記録

2020年10月

 キャットミントのウォーカーズロウという品種の3号ポットをネット(おぎはら植物園)で購入しました。

 少し涼しくなってきた10月上旬頃に北向きの裏庭の一角に植え付けました。裏には広いのですが,植えたのは春~夏にかけては半日陰になるような場所です。

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キャットミント(2021年10月上旬)

 まだ株サイズは10~15cmほどと小さいです。これらの成長と開花が楽しみです。

2020年12月

 年末になりかなり気温が下がってきて,葉色が変わってきましたがまだ葉を残しています。冬場の葉持ちは良いようです。

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キャットミント(2021年12月下旬)

2021年2月

 真冬になりました。さすがに前年にあった葉は全て枯れました。ただ,見えにくいですが,株元からシルバーグリーンの新芽がでてきています!

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アルペンホワイト(2021年2月中旬)

 キャットミントは他の宿根草でも見られるように,新芽を株元に残した状態で冬を越すようです。

2021年3月

 春になり3月下旬となりました。新芽が成長して横幅20cmくらいに大きくなってきました。

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キャットミント(2021年3月下旬)

2021年5月

 初夏の5月中旬です。気温も上がってきて,株もかなり大きくなりました。もう横幅40cm弱高さ30cmくらいはあります。葉の数も増えてきたので,近づくとミントの爽やかな香りがします。

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キャットミント(2021年5月中旬)

 5月下旬には蕾も確認できました。

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キャットミント(2021年5月下旬)

2021年6月

 6月の上旬となり,ついに開花しました!薄紫の花は,小花がしっかり確認できて,ラベンダーとはまた違った上品な雰囲気です。

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キャットミント(2021年6月上旬)

ミントの香りが,雑草でヤブっぽい匂いになりがちが裏庭を爽やかな雰囲気に変えてくれている気がします。

 

 6月下旬にはだいぶ花数が増えてきました。

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キャットミント(2021年6月下旬)

 アップで見ると,葉には細かいが入っていて,アクセントになっています。

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キャットミント(2021年6月下旬)

 ちょっと見えずらいですが,一番右の『キャットミント』の左隣に常緑低木の『ラベンダー・グロッソ』,多年草の『タピアン(這性バーベナ)』が植わっています。いずれも,紫系統の色ですが,キャットミントが一番色が薄く,青に近い色に見えます。

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キャットミント(2021年6月下旬)

2021年7月

 7月の中旬になりました。このころから周りの雑草の伸びも凄く,半分くらいが隠れてしまいました。また,花もピークを過ぎて部分的にしか咲かなくなりました。

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キャットミント(2021年7月下旬)

 キャットミントは開花は寒冷地では休みなく真夏も咲くみたいなのですが,ここ南関東の暖地では7~8月は開花はお休みのようです。

2021年10月

 10月下旬になり,かなり気温も下がってきました。8~9月に雑草の勢いがさらに増した上に放置管理だったこともあり,キャットミントが雑草で殆ど見えなくなってしまいました。。

 その後,周りの雑草を間引いたのがこちらの状態です。。結構葉が落ちた枯れて茎も目立ちます。やはり雑草に囲まれたことによる蒸れによる枯れだと思います。

そのせいで今年は秋の開花は見られませんでした。。

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キャットミント(2021年10月下旬)

 ちなみに6月のところで出てきた近くの『ラベンダー・グロッソ』,多年草の『タピアン(這性バーベナ)』は,雑草による蒸れで完全に枯れてしまいました。そう考えると,キャットミントは生命力は強いのだと思います。

 夏を越すことができたので,来年は雑草と蒸れに注意して育てて,また薄紫の花とミントの香りを楽しみたいと思います。

まとめ

 今回は,『キャットミント (ウォーカーズロウ)』を成長記録を記事にしました。実際育ててみて,我が家の雑草+日当たりがイマイチという裏庭の過酷な環境で冬越し,なんとか夏越しもできて,来年以降,毎年開花してくれる宿根草となりそうです(宿根草といってても環境に合わないと1年で枯れるものもありますので)。

 庭に薄紫花とミントの香りが欲しい方は検討されてみてはいかがでしょうか。